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アメリカのカロリー表示について

Serving Sizeについて

アメリカにおける食品の栄養表示を語る上で、
まず知っておかなければならないのは
「Serving Size」という考え方です。
「1回分」とか「1人分」という感覚でしょうか。
この「Serving Size」をもとに、カロリー表示も行われています。


Nutrition Facts

Serving Size:5 pieces(50 grams)
Serving Per Container:about4

Amount Per Serving
Calories:300


たとえばこれはあるお菓子の表示ですが、
1回分(1人分)が5個(50g)で、1製品中に4回分(4人分)入っています。
1回分(1人分)は300kcalあります。
という意味になります。
つまり1製品食べれば、1200kcal になるということです。

食品の栄養表示の見方については、FDAの以下のページがとってもわかりやすいです。
http://www.accessdata.fda.gov/videos/CFSAN/HWM/hwmintro.cfm



アメリカにおける食品のカロリー表示

アメリカにおける食品のカロリー表示においては、
FDAなどの管理する「CFR - Code of Federal Regulations Title 21」、パート101食品の表示の中の、
「101.60 食品のカロリー含有量に関する栄養素含有量表示」というセクションに規定があります。
http://www.accessdata.fda.gov/scripts/cdrh/cfdocs/cfcfr/CFRSearch.cfm?fr=101.60

(b) カロリー含有量表示の部分を読んでみると・・・

(1) “carorie free” “free of carorie” “no carories”“zero carories”
“without carories” “trival source of carories” “negligeble source of
calories” “dietarily insignificant source of
calories”は以下の場合、ラベルや食品のラベル表示に使用できる。
(ⅰ) その食品の標準使用量、または表示された1回の摂取量のカロリーは5kcal未満であること。
(ⅱ) §101.13(e)(2)に規定のように、その食品が特別加工処理、変更、調理、再調理等によってカロリーを減らすこと無 しにこの条件を満たす場合は、通常その食品にカロリーが無いことである旨が表示される。(例えば「サイダービネガー(カロリーフリー 食品)」)

※アメリカでは慣習で、kcalのk(キロ)を書かず、単にcalと書くようです。



アメリカにおける「カロリーフリー」とは

 ということで、アメリカにおいてはある食品の中のカロリーや栄養素について、
栄養学的にごくわずかであったり、生理的に取るに足らない量であれば、「フリー」と表示しようという
考え方であり、標準使用量(1回分の摂取量)を基準に表示が行われています。
アメリカの食事に関する調査では、1日に「20 serving」の食べ物や飲み物を摂取するという報告があり、20回全て「カロリーフリー」の食品を食べても、100kcal未満だから気にすることないでしょうという考え方です。
(一方消費者団体からは、本当にゼロのもののみ「フリー」の表示をすべきだと いう議論はあるようですが。)

食品の標準使用量、または表示された1回の摂取量のカロリーが5kcal未満であれば「カロリーフリー」や「カロリーゼロ」と表示できるということは、それはほんの数グラムで4.9kcalもあるのかも知れないし、砂糖と同様に血糖を上げるものかもしれません
何回分も使用するようなダイエットシュガーに関しては、血糖値やカロリーを厳格にコントロールしている場合、その原材料からなどからも十分に留意する必要があります。

食品100g(100mL)当たりの量で絶対的に見る日本とは大きく違いますね。

スプレンダについて
日本におけるカロリー「カロリーゼロ」の定義

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