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還元麦芽糖水飴

お米などのデンプンを多く含む食品を長い間噛んでいると、甘味を感じることがありますよね。これは、デンプンが唾液中の消化酵素(アミラーゼ)によって、デキストリンや麦芽糖(マルトース)などに分解されていくためです。
 同じように、トウモロコシやバレイショ、カンショ、タピオカなどから得られるデンプンを酸や酵素で分解すると、デキストリンや麦芽糖(マルトース)、ブドウ糖(グルコース)を含む水飴が得られます。水飴の中でも麦芽糖(マルトース)を多く含むものを特に麦芽糖水飴といい、これを還元(水素を付加)することで、還元麦芽糖(マルチトール)を多く含む還元麦芽糖水飴が得られます。

デンプン
↓(酸や酵素で分解)
麦芽糖(マルトース)が主体の麦芽糖水飴
↓(還元)
還元麦芽糖(マルチトール)が主体の還元麦芽糖水飴

還元麦芽糖水飴は一般的に、還元麦芽糖(マルチトール)を75%以上含む糖アルコールで、還元麦芽糖(マルチトール)の他には1糖や3糖、4糖以上の糖アルコールを含んでいます。

砂糖に比べて70~90%程度の甘みで、砂糖に近い甘味質が特長です。還元麦芽糖水飴を構成する還元麦芽糖(マルチトール)などの糖アルコールは、小腸でほとんど消化・吸収されないため砂糖に比べカロリーが低く、およそ半分(100g当たり160~220kcal)です。血糖値やインスリン上昇も緩やかなため、糖尿病患者さんの砂糖代替食品として使用されることもあります。
また、虫歯菌や乳酸菌が利用できないため酸がつくられることが無く、虫歯の原因となりません。

酸や熱に安定で着色なども起こらないため、調理や加工に向いており、現在ではさまざまなダイエットシュガーやダイエット食品に使用されています。
還元麦芽糖水飴を主体とした甘味料には、以下のようなものがあります。
まとめ
還元麦芽糖水飴とは、還元麦芽糖(マルチトール)を75%以上含む糖アルコール
特長としては
  • 砂糖に似た甘さで、甘味度は70~80%
  • カロリーは砂糖の約半分
  • 血糖値やインスリンの上昇が緩やか
  • 虫歯の原因にならない

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